フィジカルテクニック的考察|山縣亮太&ソヘイテンのスタートの違い|フィジテク|身体の使い方

#山縣亮太 選手は2018年のアジア大会でも100メートル10.00秒のタイムを叩き出し、#桐生祥秀 選手に続き9秒台が期待されています。特にスタートは他の選手と比較しても頭ひとつ抜けていますが、そのスタートについて #フィジカルテクニック的考察 を交えて考えてみました。

動画は、自身のスタートの考え方を話していますが、そのこだわりが本当に勉強になります!


まずは、背骨(胸椎)を伸ばす意識です。スタートブロックからの反発が背骨で抜けず、効率よく推進力へ活かすために背骨(胸椎)を伸ばす意識を持っているようです。他の選手のスタートを見てみると、スタートブロックを踏んで反発した力が背骨のたわみによって消えてしまうことが見受けられます。#フィジカルテクニック でも #姿勢 や胸椎の重要性についてお伝えしています。


次に、目線を少し前方に持ってくるというところ。目線とともに体全体が前方に位置しているのが分かります。これは手を離すと自然と身体が前に倒れる(#位置エネルギー)のを利用するためだと考えています。


支持基底面と重心の関係性を考えてみましょう。支持基底面は地面に接地している両手両足の4点になります。この4点で作られた四角形が支持基底面になります。その中心に重心があれば姿勢としては安定していることになりますが、山縣選手はその重心を少し前方へと移動させています。重心が前方へ移動すれば、それを止めるための力が必要になりますので、おそらく腕は普通のスタートよりもきつく感じるでしょう。重心を前方へ位置するメリットは、両手を離したときの支持基底面と重心の距離になります。両手を離すと支持基底面は両足ということになります。重心と支持基底面の距離が長くなれば、体重という外力と外的モーメントアーム(支持基底面と重心との距離)の積である外的トルクが大きくなり、身体が前に倒れようとする力が大きくなります。


山縣選手はその力を使うことにより、スタートブロックを踏んで反発が帰ってくるまでのローディングの時間を必要とせず、前に出る事を可能としています。

ここからは大変恐縮ではありますが、フィジカルテクニック的に改善点を考えたいと思います。


先ほど「スタートブロックから帰ってきた力が背骨をたわませる」や「背骨が曲がらないように、反発を推進力に変えるために背骨を伸ばす」とありましたが、実際は背骨からも動き出せます。これはフィジカルテクニックの『#T4ドライブ』というポイントになります。胸椎からも動き出しエネルギーを生み出せるので、それができるようになるとさらにスタートは良くなるでしょう。


次に、スタートの後ですが、#ソヘイテン と比較すると骨盤が後傾しているのが見受けられます。スタートの瞬間は背骨が反発に負けていませんが、3歩目あたりまで地面からの反力が背骨で抜けてしまっています。あえて、このような方法を取っているかもしれませんが、もう少し骨盤を立てて臀筋を効かせた走り方のほうがいいと思います。


最後につま先で引っ掻いているように走っているので、足部のバネも効果的に使えてなさそうですし、地面へのベクトルもよくなさそうです。フィジカルテクニック的には『#踵を踏む』イメージで臀筋を使った、さらに足部の #バネ を活用した使い方をしてもらいたいと思います。


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